教えない『ピグマリオン教育』
2020/02/11
先生が生徒に一方的に教えるという方法は、生徒にとってスクリーンを見ているのと同じことです。つまり、双方向のやり取りのない画一的な授業です。教えるという方法は、多様性を認めず個々の理解度差を無視し、同じ事に同じだけ時間をかけるということです。
「そんな20世紀型の教育方法で本当にいいのでしょうか?」
教えるという方法で、生徒たちが本来個々に持っている能力を最大限に引き出すことはできるのでしょうか?ピグマリオンは一方的に教えることはしません。授業は個別もしくは少人数で、個々の生徒たちと向き合い、まず生徒一人ひとりをよく観察します。理解度チェックは教師のためのものと捉え、生徒がどのように考えているか、どのレベルの能力なのかを確認するのが目的です。決して生徒に発破をかける材料ではありません。もし生徒が理解できていない箇所があれば、その前段階で深い理解がされていないということなのです。前段階で深い理解ができていれば、生徒は自ずと理解しています。ゆっくりですが、自分の頭で考えて答えを導くことができるのです。それは将来多様な問題解決できるように、生徒自らが思考力を育んでいるということです。教師はそのサポート役なのです。